ハンディターミナルシステムは、現在多くの分野で行われている手作業での業務を、システムによって簡単に管理して行こうという仕組みです。特に毎回の業務で行われている棚卸し作業や出荷検品などは、計算処理が非常に面倒な部分が多いのです。ターミナルシステムを用いる事で、作業の単純化が図れるほか時間短縮にもつながってきますので、その分他の業務がはかどって行くという、効率の良い職場の環境づくりも行う事ができます。こうした作業で、時間がかかるデメリットは計り知れないもので、手作業は基本目視で行われますので見誤るという事もあり検品時の数量や、品番ミスがなかなかなくならないという事もあります。また、データ上と実際の在庫数が合わないという事もあり、何度も同じ作業を繰り返していると、時間がかかって大変です。また会社が取り扱っている製品が多いと、管理しきれないという事も考えられますので、商品の管理は手作業で行うと大変だという事は身につまされる話です。そこで、ターミナルシステムの登場というわけですが、こうした特別なシステムを取り入れる事によって、作業は非常に楽になる事は言うまでもないでしょう。商品や部品の棚卸しを始めとする、入荷検品や出荷検品などをピッキング時にバーコードを読み取るだけで、簡単に業務ソフトへ伝票データを作成する事ができますので、管理が非常に楽に行えるのが持ち味となっています。このシステムで行える事は、棚卸し管理システムや出荷検品システム、そして入荷検品システムにタグ・バーコード・ラベル発行管理システムもありますので、すべての商品管理をこのターミナルシステムによって、行う事ができるようになっています。
ハンディターミナルシステムは、主に棚卸し管理システム、出荷検品システム、入荷検品システム、発行管理システムの4種類が主なシステム管理の柱となっています。まず棚卸し管理システムでは、商品のバーコードを簡単に読み取るだけですのでとっても簡単で、作業時間や数量でのミスが軽減され作業が簡素化されて行きます。読み取ったデータはCSVで出力できますので、在庫調整などにもお役立ていただけるでしょう。次に出荷検品システムでは、出荷検品の際に出荷する商品の、バーコードを読み取るだけの簡単操作ですので、素早い出荷が行えるという、最大のメリットを生かす事ができるでしょう。一回の出荷検品やピッキングの時間短縮にも繋がり、ミスも起こりにくくなります。操作も非常に簡単で、メインシステムから送られた出荷リストなどを端末に送り、端末によるバーコード確認で的確に検品し、速やかな記録と出荷をする事ができます。また、入荷検品システムでは、管理システムとの連動によって、端末を使って同じ様にデータを読みとって行きます。そして、読み取ったデータはそのまま即座に、メインシステムへと送る事ができますので、あっけないほどの時間で作業を終える事ができるでしょう。発行管理システムは、商品や箱に取り付けるタグやバーコード、あるいはラベルなどの発行を行う機器を使います。取引先からバーコードを指定されていて、その発行が必要になったときや、オリジナル商品がたくさんあって管理が大変な場合である程、専用のバーコードプリンターで、効率の良い作業を行う事ができるでしょう。
ターミナルシステムを取り入れるためには、いくつかの管理ソフトや機器を用意しなければなりません。まず管理するうえで、欠かす事のできないものはパソコンですが、最低でも管理ソフトやシステムを維持できるスペックである事が肝心です。メインとなるのはハンディターミナル端末ですが、一般的には乾電池などのサイズの電池式や充電バッテリー方式で、重量も軽いのでどなたでも扱う事ができます。また専用機器として、バーコードプリンターも必要になってきますが、タグやバーコードにラベルなどの発行を簡単に印刷する事ができます。リース導入では、全てリース者側にお任せする事になりますが、利用方法などは詳しく打ち合わせをしておく必要があります。マスタ関係機能は業種別にさまざまなものがあり、アパレル業界などでよく使われているものには、品目マスタがあり、品目の情報を管理するマスタになっており、品目区分の情報を管理するマスタもあります。ユーザーマスタは、倉庫などの在庫管理を行う現場担当者を登録し管理するマスタで、得意先の情報を管理するマスタも用意されており、仕入れ先の情報を管理する仕入れ先マスタもあります。ロケーションマスタは、各倉庫のロケーションや棚番をメンテナンスする時に使うマスタで、在庫を管理する倉庫の情報をメンテナンスする倉庫マスタも用意されています。他にも品目区分の情報を管理する品目区分マスタや、各種項目の情報を管理する項目マスタなどがあります。管理システムはセキュリティー性も万全で、管理をスムーズに行うための日次処理機能もあり、集計・分析機能アリとまさに多機能を売りとしているのです。
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